むずむず脚症候群とパーキンソン病の関係
「パーキンソン病」という病気はご存知ですか?
パーキンソン病の主な初期症状には、「震え」「固縮」「無動(動きが遅くなる)」「姿勢反射障害(体のバランスがとりにくくなる)」の4つがあることで有名ですね。
それがなぜむずむず脚症候群と関係があるのか。
それはパーキンソン病の原因を知ることで関係がわかってきます。
パーキンソン病の原因
パーキンソン病は脳内の「ドーパミン」が減少することで発症するといわれています。「ドーパミン」が減少してしまうことにより、脳から全身に出される運動の指令がうまく伝わらなくなり、体の動きが不自由になる病気です。
50〜60歳代で発症することが多く、超高齢社会になり、ますます増える傾向にあります。
「むずむず脚症候群になるとパーキンソン病になるの?」
「パーキンソン病になったらむずむず脚症候群になるの?」
そんな疑問を抱きますよね?
むずむず脚症候群になるとパーキンソン病になるの?
いいえ。なりません。
でも「パーキンソン病になったらむずむず脚症候群になるの?」に関しては、なる可能性があります。
パーキンソン病の原因とむずむず脚症候群の原因は似ています。脳内の「ドーパミン」が関連しているわけですから。そしてパーキンソン病になったらむずむず脚症候群を発症するか?の質問ですが、睡眠医療 Vol.4 No.1 2010 P.52 によると、2006年の研究では、「パーキンソン病患者さんの約12%に、むずむず脚症候群の症状が見られる」という結果が出ています。したがって、発症する可能性はある!ということになります。
今ではパーキンソン病の治療薬がむずむず脚症候群の治療薬に使われていることも多々あります。
興味を持った方はパーキンソン病について調べてみましょう!